【サルタ高地考古学博物館 MAAM】
アルゼンチンでミイラを見られることを知っていますか?
インカ時代の儀式に使われていた道具や装飾品、
そして、生贄にされた子供のミイラが展示されています。
写真:NATIOTAL GEOGRAPHICより
今でも夢に出てくるほど、強く印象に残っています。
生贄になったのは、15歳の少女・7歳の男の子・6歳の女の子、いずれも幼い子ども。私が訪れたときに展示されていたのは、7歳の男の子でした。
小さな手、小さな足、サラサラの髪の毛。
私がイメージしていたミイラとは違い、今にも起きだしそう。たくさんの装飾品をつけて、足を抱える体育座りのような形で眠っていました。
彼を研究したところ、服は骨折する程きつく、肺の病気を患っていたこともあり、息ができなくなって、亡くなったと言われております。
15歳の少女は、儀式の時、コカの葉や多量のアルコールを摂取し、意識がもうろうとした状態で亡くなったそうです。恐怖を鎮めるために摂取していたのかもしれません。
まだ、中学生、小学生くらいの年齢の子供たち。
生贄の儀式の時、一体どんなことを考えていたのだろう?例え、大切な儀式だったとしても、家族はどう思っていたのだろう?
たくさんのことを考えさせられた博物館でした。